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こないだ富士山の世界文化遺産登録をめざすことが決定された話をしましたが、こんどは小笠原の世界自然遺産登録をめざすというニュースが入ってきました。これは、29日、政府が世界遺産条約関係省庁連絡会議を開き、暫定リストを正式に決定したことを報道したものです。
じつは、小笠原には一度行ったことがあります。東京から南に1000kmも離れているのに飛行場がなく、船でしか行けません。週一便しかないフェリーに乗って丸一日の長い船旅の末に島々にたどり着くと、帰りの便が3日後までないので、その間は軟禁状態。青い海と白い砂浜、そして太平洋戦争の遺物がとても強く印象に残っています。
小笠原は、“東洋のガラパゴス”といわれるように、一度も大陸と接したことがない島で、固有種も多く存在します。ところが、今回のニュースで知ったんですが、かなり外来種も入っているようです。東京都では、世界遺産登録の可能性を高めるため、3年間かけて外来種を駆除するとか。もともと無人島だったところに人間が移り住むようになって持ち込まれた生き物たちは、こんどは島の「自然」を乱す邪魔者として扱われてしまうのです…「人間様」って、本当に身勝手で傲慢だと感じました。小笠原の生態系をいちばん乱してきたのは、ほかならぬ人間なのに。自然遺産登録もいいですが、もう少し謙虚に自然と接する姿勢が必要ですね。現在ある自然の保持・むやみな殺生の中止を望みます。