ひさびさに東野圭吾さんの作品を読みました。今回は、彼の「さまよう刃」を紹介します。
~友達と花火大会に行った絵摩が帰ってこない。父娘二人で暮らす長峰は不安に駆られて警察に届けを出し愛娘の無事を祈るが、その願いは荒川での変死体発見という最悪のかたちで裏切られてしまう。捜査線上に浮かんできたのは複数の少年だった。長峰は絵摩という生きる目的を失い、犯人への憎悪を募らせるが知るすべはない。そこへある日、犯人の情報を知らせる匿名の電話があった~
このあと長峰は得た情報を頼りに残りの人生をかけて復讐に臨みます。いまの少年法では犯人を極刑に処せないため、認められないこととは知りながら自らの手で犯人に裁きを下そうとするのです。法律というルールがわたしたちの社会に秩序と安定を与えているのはよくわかります。しかし、長峰のように、わかっていてもルールに背いてまで自分の信念で行動しなければならないときがあるのもわかります。どちらが正しいとは簡単に言えないだけに、ひどくもどかしさが残りました。